ネット上でも定期的にポストされる話題ですが、「プロにタダで物を頼むな」「タダでもいんじゃね?」両論入り乱れてます。
論点もまた入り乱れているので「人」に観点を置いて少し整理してみようと思います。
これは別に好きにすれば良いです。対価をどこに置くかという問題にすぎないからです。
タダで実績を積んであとからお金がついてくれば良いという戦略もあるからです。
あんどぷらすで開発販売しているCS-Cart用アドオンも(過去にはZenCart用モジュール)無料配布していたものがあります。ただし、この場合はリリースしたアドオンのメンテナンスコストや問い合わせ対応という人的コストがかかるため、現在は無料配布はほぼしておらず、低価格での販売という手法を採っています。
いずれにしても広告宣伝費という位置づけにあります。
それ以外にもタダで制作する可能性は戦略的観点からは否定できませんし、場合によっては積極的に採用する可能性もあります。
ただし、そうではないケースもあるように思います。
「お金をもらうことに引け目を感じている」人が多いのかもしれません。
戦略的観点なく「お金をもらうレベルじゃないから」とタダで制作するのはいかがなものでしょう。
「タダ」でモノを頼む人はあなたの能力をリスペクトしているのではなく「タダ」で作ってくれるという「得」しか見てないですよ。
「頼まれて嬉しい」とか勘違いですから。
悪い人ですね。
なぜタダでモノを頼むんでしょうか?相手がフリーランスであれ、会社員であれ、リスペクトが感じられないです。
よくあることは「サービスを始める段階なのでお金をかけたくない」っていうケース。
でもそれってあなたがお金儲けするためのツールをタダで作らせようってことですよね。ズルくないですか?
採算性が見積れないようなら、投資リスクを負えないようならそんなサービスやめた方が良いです。
金銭リスクを「タダ」で作らせることによってヘッジしようなんてふざけすぎです。
私はそういった考え方の方からは仕事を請けません。
会社を通さず個人請けをして作るのはアウトです。
大げさに聞こえるかもしれませんが個人請けは所属する組織が副業禁止や競業避止を謳っていて、入社時に誓約書を巻いている場合は明確に背任行為です。
まれに「副業禁止がおかしい」とか「競合避止がおかしい」とか言う人がいますがそれ論点ずれてます。
※
世の中副業容認の方向に動いていますが下記の職種での副業は問題があると言わざるをえません。
体調を崩しやすい、会社のイメージダウンに繋がりかねない、機密保持ができない、これを認めろとはなかなか乱暴だとは思いませんか?
さも敬意を評しているかのように「あなたに頼みたい」と言われたら「会社を通して発注してくれ、私が担当するから」と言えば良いのではないですか。
あなたが作ることに変わりはないのですから。
タダで作ってもらいたい人は「タダで作ってくれる人(たまたま今回はあなた)」に頼みたいだけですけどね。
個人請けではない場合、前述の通り戦略的に料金を決める可能性があるので好きにすれば良いです。
個人請けは状況によってはアウトだと私は思うというお話をしました。
「格安」だったらどうなんでしょう。
これ、なおさらたちが悪いですね。頼む方も頼まれる方も。
フリーランスなら良いんですよ好きな金額で請ければ。
「格安」で頼む人は単にあなたのスキルを値踏みしてるに過ぎません。
「会社で請けると高くなる」「お金ないって言うし」「知り合いだし」「かわいそう」
だから個人で請けるんですか?
都合よく利用されてるだけなのに。
お金を生むための営業ツールに投資するお金が工面できないのなら今はそのタイミングじゃないんですよ。
よほど壮大なこと(膨大な費用)を考えているか、投資したくないだけです。
なのにその格安の提示額で仕事を個人請けしちゃう人いるんですよね。
愚かとしか言いようがないです。
タダでモノを作るとか作らないとかいうことはもはや重要なことではない気がしてきました。
組織に所属する人がその組織と同じ土俵の仕事を個人請けすることに違和感を感じない人は倫理観が欠如しているのだと思います。
これらの行為(個人請け)は利益相反行為であり、背任行為です。
「利益相反行為」
「背任」
個人請けしたければさっさと独立したほうが良いです。飯が食えるか知りませんけど。
結局整理できていないですが、
こんな感じでしょうか。(事情があればその都度相談すればよいかと。)
以上私見です。