プリンは圧倒的かため派、mokaです。
昨年11月にオープンしたプリン専用ECモール、「ときめく!お取り寄せ」
あんどぷらすではこちらのECサイトとロゴ制作を行いました。
ときめく!お取り寄せ
最近はありがたいことにWebサイト制作にあわせて、ロゴ制作のご相談もいただくことが増えてきました。
ロゴに合わせたデザイン展開を考えられるため、嬉しい限りです。本当に嬉しい。
ということで今回は弊社がロゴ制作をどのように行なっているのか、制作を担当したデザイナーにお話を聞きながら記事にまとめてみました。
制作秘話の記事がなんだか久しぶりで緊張しています。よろしくお願いします。(?)
制作実績はこちらから。
今回制作のご依頼をいただいたのはグルメ杵屋さん。グルメ杵屋さんは大阪府大阪市住之江区に本社を置く、うどん「杵屋」や「そじ坊」で知られる大手飲食チェーンです。
「ときめく!お取り寄せ」というプリン専門マーケットプレイスサイトの運営を行っています。
ここでしか販売していない全国各地の選りすぐりプリンたちをご購入いただけます。
先ほどマーケットプレイスという単語が出てきましたが、ご存知でしょうか?
想像していただきやすい言葉で言うなれば、セレクトショップ。出品者が1つのお店に商品を置いてもらうイメージです。
マーケットプレイス に関しては弊社ディレクターのakiさんがわかりやすく記事にしてくださっているのでこちらをご覧ください。
あんどぷらすが「ときめく!お取り寄せ」のロゴ制作を制作するにあたり、どのように制作は進められているのか、デザイナーのkanaさんにインタビューした内容をもとに記事を書いていきます。
ロゴができるまでの流れを簡単にまとめてみました。これは今回の場合なので、クライアントの要望や制作するデザイナーによっても変わります。
まずはディレクターがクライアントに要望を聞きます。ブランドのイメージや使いたい色、この先どのように展開していきたいのかも踏まえてヒアリングをしていきます。ここできっちりすり合わせをしておかないと、デザイン案を提出した際に作り直し…なんてことも起きてしまいます。
・白を基調
・プレゼントやときめきを表す
・「Tokimeku!Otoriyose」英字表記、「ときめく!お取り寄せ」サブタイトルで日本語表記
など、今回はクライアントの中でイメージが固まっているように思いました。
kanaさんは要望を聞く前はプリンとときめくというキーワードから、「大正ロマンか昭和レトロ」のようなイメージを連想していたようです。ヒアリングをしたことで双方のイメージがグッと近づいたので、ヒアリングは本当に大事だなと感じました。
まず、アイデアを出す前にターゲットのイメージをより明確にするところから始めます。
性別や年齢だけではなく、口癖や身につけているもの、メインターゲットとなる人物の家族まで事細かに考えています。
イラストにすることでイメージを膨らませ、デザインイメージを絞っていくんですね。
クライアントに送付する提案資料では
・ある程度お金を持っている、おうち時間を楽しむスイーツ好きの30~40代主婦
・旦那さんもスイーツ好き
・ネットサーフィンが好きなワーキングマザー
・親が60代以上なので親世代も巻き込んでお取り寄せ
というワードに絞られていましたが、実際にkanaさんが考えていたターゲット設定を見てみると、とても細かな設定まで考えていることがわかります。(個人メモなのでちょっとひとりごとっぽいところが見ていて楽しい)
ターゲットから絞ったイメージを元にアイデアを出していきます。まずは手描きで紙に描き、形や方向が固まってきたらデジタルにうつります。
kanaさんの場合、WebサイトはPC上で完結することも多いとのことですが、ロゴ制作の場合は最初は必ず紙に描いてイメージを膨らませるようです。
いよいよ本格的に制作に入ります。
kanaさんが構想中に描いたラフ案を見せていただきました。下の方をよーく見てみると、この時点で今のロゴイメージのアイデアが出ていることがわかりますが、他にもアイデアがたくさん!シンボルマークによって雰囲気も変わるのでタイポグラフィ(文字)も変えたくなるんですね。
そして、ターゲットを忘れないようにメインターゲットの女性がいたるところに配置されていました。デザイナーの頭の中を覗いているようで楽しい!
ここからさらに、いくつかの案に絞っていきます。
ロゴタイプ(文字)、ロゴマーク(シンボルマークともいう)、ロゴマークとロゴタイプのバランスを見ながら調整していきます。
ロゴがひと通りできたら先方に提案する前に社内で確認、打ち合わせします。
ロゴだけではなく使用イメージや展開まで考えます。この段階でも資料の作り込みが凄まじい…
社内で選んだものをコンセプトシートにまとめ、ご提案します。kanaさんの案はどれも作り込まれていたので、全ての案をご提示しました。通常はある程度社内で1~2案に絞ってご提案しますが「いくつかパターンを見たい」などのご要望をいただくこともあるので、状況に合わせてご提案します。
ここでコンセプトシートの一部をお見せします。
クライアントに提案していただいた意見をもとにさらに調整していきます。
アイデアはA-いちの案を気に入っていただけましたが、シンボルマークの形のハート部分の調整と初期案のピンク色をもう少し薄い色や別の色にできないでしょうか?というご意見をいただいたため、形と背景色の検証をすることにしました。
ときめく!お取り寄せはプリン専門マーケットプレイスにも関わらず、ロゴにはプリンをイメージさせるような表現がないことが珍しいなと思ったのですが、こちらは何か理由があるのでしょうか?
「ときめく!お取り寄せ」はプリン専門のECサイトとしてオープンしますが、今後の展開としてこちらのサイトにプリン以外のスイーツも増やしていきたいというご要望がありました。
そういったご要望があったからこそ、私自身が「ときめくもの」を見た時どんな気持ちになるのか?と自分に置き換えて考えることができました。
と言いつつも、ロゴは頻繁に変えると企業やサービスのイメージが変わってしまう繊細なものでもあるので、ターゲットがぶれないようにある程度大きなテーマを決めてそこから派生していくように制作しています。
確かに、ロゴはそのサービスのイメージに直結するものなので、今後の展開も見据えた制作が必要なんですね。クライアントの方々の想いが強ければ強いほどよりブレないロゴになるような気がします。
今回、色についてかなり検証していたと思うのですが、どの案も素敵でした。色の決め手はなんだったのでしょうか?
初期案は私が子供の頃から思っていた「大人の女性」のイメージの色でした。しかし、いただいたご意見を元に色の検証をしたことでターゲットの幅は広がりつつも、より女性に訴求しやすい親しみやすい色味になったと思います。決め手としてはハートを目立たせつつ髪の色が浮かないように明度を調整した結果、いまの色味になりました。
プリンに特化せず、「心がときめくもの」というご要望があったからこそ、「好きなもの、わくわくするもの」などときめきを表す抽象的な表現をかたちにできたと思います。
先述のとおり、私自身が幼い時に感じていた大人の女性のイメージやあの頃プレゼントをもらってワクワクした感情をこのロゴに詰め込んでいます。
ぜひこちらでお買い物する時も楽しく、わくわくお買い物をしていただきたいなと思います。
このような手順を経て、ロゴデータを納品します。今回制作し、納品したものの一覧です。
[Color:フルカラー版]
■RGBデータ
・AIデータ ,ロゴタイプホワイトAIデータ ,PNGデータ ,ロゴタイプホワイトPNGデータ
■CMYKデータ
・AIデータ ,ロゴタイプホワイトAIデータ
[Grey:グレースケール版]
・AIデータ
ひと口に「ロゴ」と言ってもさまざまなパターンや提案書などを納品します。
制作した資料はプレスリリースやSNSでの告知などにそのままご使用いただけます。
ロゴ制作はもちろん、マーケットプレイスサイトのデザイン、機能開発、デザイン実装を行いました。
今回制作したロゴも併せてご覧ください。
全国の選りすぐりの店舗のプリンを販売しています。こちらのサイトでしか購入できない商品もございますので、ぜひお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。
実際にソラアオさんとルーチェさんのプリンを買ってみました。
ソラアオさんは京都でチーズケーキなどを展開していますが、実はプリンも作られています。
なめらかな口当たりが優しい。おいしい。。
ソラアオぷりん
ソラアオ
¥390(1個あたり)
※注文は2個から
ルーチェさんは神戸で専門店としてオープンされているぷりん専門店です。
王道プリンですが、こだわりが詰まっているのが食べた瞬間わかります。言わずもがなおいしい。
太陽のプリンプレミアム(4個セット)
ルーチェファーム
¥2,320(4個セット)
プリンをお取り寄せしたのは初めてだったのですが、賞味期限が近いので購入の際は気をつけてください。
よーし、プリンを食べるぞ!!と注文の時に意気込んで注文することで、届いたらすぐ食べられます。気持ちから作っていきましょう。
今回はロゴに焦点をあてた記事にしてみました。Webサイトもロゴも完成までには多くの工程や検証を経て完成させていきます。
サイトも無事にオープンし、プレスリリースなどでもこちらのロゴを多く使用していただきました。ご依頼いただきありがとうございました。
あの頃から変わらない、好きなものが届く”わくわく”をこのサイトを通してみなさんにも味わっていただきたいです。