一般の方よりも小指が短いことで有名なmokaです。
すごく、前になってしまったのですが、あんどぷらすで新聞広告を出しました。
弊社は、普段あまり積極的に広告を出すことをしていないのですが、とても良い機会をいただき、せっかくなら出してみようかということになりまして。
掲載までに調べたものや、出たアイデア(掲載案からボツ案まで)をまとめたのでよかったらご覧ください。
(わたしが)新聞広告を出すのははじめてだったので、まず新聞広告のことを調べました。
新聞は全部で1段〜15段に分割され、〇〇段と段数で大きさを見るそうです。
全15段の「全」は横幅全ての「全」という意味。
横幅が1/2の場合は「15段1/2」など表記します。
新聞1枚の大きさは約170×515mm。ですが新聞各社で微妙にサイズが異なりますので、広告掲載が決まったら、新聞社のWebサイトにサイズの記載があります。きちんと調べてから入稿をお勧めします。
あんどぷらすは産経新聞さんで全5段の掲載枠をいただきました。
色々と新聞業界ならではの用語があって、Webとはまた違うので面白かったです。
基本的に新聞が縦書きなので、縦書きの広告が多いですが、決まっているわけではないです。掲載する内容に合わせて考えてみてください。
新聞広告のレイアウトに悩んだら、下記のようなサイトを参考にしても良いかもしれません。
新聞広告データアーカイブ
あとは実際掲載する新聞を購入してみたりもしました。
産経新聞は購入したことがなかったので、手に取ることで新聞各社の特色や他の広告の傾向など掴めるので参考になりました。やっぱり実物を見るのって大事ですね。
さて、あんどぷらすは何を掲載しよう。と悩んでいました。
候補に出たのは
でしたが、2020年に創業20周年を迎えたこともあり、今回はあんどぷらすの紹介を軸に考えていくことにしました。
実は20周年を機に少しずつ新しいことを計画しています。それも踏まえてこれから少しずつ変化していくあんどぷらすの第一歩となるようなイメージで考えていきました。
あとはよく閲覧しているユーザーの年齢層や職業を調べたり、だんだんと掲載する内容を絞っていくイメージです。
近頃Web制作は人気の職業になり、フリーランスや起業する方が増えてきました。
Webに興味を持つ人が増えることはとても嬉しいことですし、もっと幅広い世代にこの波が浸透していけばいいなと思っています。
しかし、Web制作はまだ軽んじられていることも確かです。
怪しい、簡単そうなど多くの声を実際にいいただくこともあります。
ですが、あんどぷらすはお客様のためにできる限り良いものを作りたいと制作に励んでいます。
これを機に、あんどぷらすが制作する際に持っているポリシーや制作スタンスをひとことで届けられないかと思い、はじめに出したキャッチコピー案がこちらです。
あんどぷらすは20周年
「ズル」が嫌い
簡単で、いいから。
かんたんで、いいの?
綺麗は見えにくい
体験を買う。
初期案を出す恥ずかしさしかないですが…
弊社の制作姿勢として、Webサイトのテンプレートなどはなく、クライアントひとりひとりに合ったものを作っています。
あんどぷらすの制作スタイルがわかる記事はこちら
hugcoffeeサイト制作秘話
上記の案から良さそうなものをピックアップし、ボディーコピーも合わせて考えていきます。
「簡単で、いいから。」
こんなひと言でWebサイトの制作を依頼していませんか?
残念ながら、私たちはこのような制作はお受けできません。
本物を求める、あなたと共につくりあげたい。
「簡単なものでいいから」と制作の依頼をいただくこともあります。その時の心情を思い切ってコピーにしたものです。
しかし「簡単でいい」はマイナスのイメージで考えたつもりでしたが、「簡単で良い」とプラスの意味で捉えてしまう人も多いのではないか?という意見をいただきました。
確かに。同じ音でも違う意味を持つ言葉ってたくさんありますもんね。
広告を出す際はいつも以上に言葉の意味や表現を調べがちです。
また、「簡単で、いいから。」は私たち制作する側の気持ちが強く、押し付けているようになってしまったことも気になっていたので、改めて考え直すことにしました。
「かんたん」で済む会社じゃないはずだから。
Web制作をしていると、こんなお願いをされることがあります。
あなたの想いがこもった会社、商品、そこで働く人たちを「かんたん」に済ませていいんでしょうか。
私たちは「かんたん」なものは作れません。
本物を求める、あなたとともに「本物」を作りあげたい。
Webサイト制作は決して安価ではありません。(依頼するところにもよりますが、制作会社に依頼されるならそれなりの金額です)
クライアントの皆さんも会社を起業した際、サービスを始めた際、きっと様々な想いがあって始めたのではないかなと思います。そんな想いを伝える場所を「簡単」で済ませて良いのでしょうか。と訴えたコピーです。
しかし、なんとなくピンとこない。しっくりこない。と感じたのでお蔵入りに。
想いは「かんたん」に届かない。
「かんたんなものでいいから。」
Webサイト制作をしていると、こんなお願いをされることがあります。
あなたの想いがこもった会社、商品、そこで働く人たちを「かんたん」に済ませていいんでしょうか。
私たちは「かんたん」なサイトをつくることはできません。
本物を求める、あなたとともにつくりあげたい。
こちらもお蔵入り。
お蔵入りです。(何回目)
お蔵入り連発していますが、実際は50案くらい考えました。ボディーコピーもそれなりに。
コピーを考えすぎてわたしの頭はショート寸前でした。思考回路はショート寸前です。セーラームーン状態です。
思いついたらノートに書くを繰り返していました。
ショートしている自分を描く始末。
考え続けて思ったことは、
シンプルにひとことを伝えるのって難しいな。
です。
そこから、いっそ「難しい」と言ってみたら…と。思いつき、実際に掲載に至ったコピーを思いつきました。
「Web制作は、むずかしい。」
会社のWebサイトを作ってもらった。
まずは「かんたん」に。
会社のWebサイトを作ってからひと月経った。
あれから問い合わせはほとんどない。
そもそも見られていないんじゃないかと疑った。
でも、アクセスがないわけじゃないらしい。なぜだろう。
作ると届くは違うから。
私たちは「本物」を求める、あなたと共につくりあげたい。
そこからレイアウトを考えなんとか入稿、無事2021年の6月に産経新聞にて掲載いただきました。
かたちになるって嬉しいー!
静岡で産経新聞を販売している場所が少なく、各コンビニを回りました。(最終的に新聞屋さんに行って購入した)
掲載してしばらくしたあと、お客様から直接このようなお声をいただきました。
先日出されていた御社の新聞広告、WEB制作者の声を代弁していただいた感じで、 とても感銘を受けました。 ありがとうございました。
素直に嬉しかったです!こちらこそありがとうございます!
考え、悩み制作したものを「簡単」のひとことで言われてしまうと制作する人たちはムッとしてしまいますよね。
制作会社目線から、強めに言ったコピーはいくらでもつくれると思いますが、それはクライアントと共に作り上げる弊社のスタンスとは離れてしまう気がします。
Web制作自体がまだ曖昧なものとして認識している人も多いので、クライアントと制作会社、お互いが歩み寄れるような広告を目指しました。
広告は掲載する媒体によって伝え方を変える必要があり、とても難しいです。まだまだだなと痛感しましたが、誰かひとりでもこの広告を気に留めていただけたら嬉しいです。
それでは、次の記事もお楽しみに!
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