こんにちは、走ると音速においていかれる鈍足、chinamiです。
山梨県立美術館で開催されていた、デザインあ展にいってきました。
今後行く予定のあるかたはネタバレに注意です!
いざゆかん!山梨県立美術館
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山梨県の名所のひとつ、ハッピードリンクショップを横目に住宅街を抜け、
これぜったいgoogle mapないと迷うだろ!という道を突き進み、
公園内にたたずむ山梨県立美術館へ。
なお、駐車スペースが限られているため、車で向かう際には満車に注意です(白目)
そもそも「デザインあ」って?
みつかる〜Eテレ〜♪でおなじみEテレの、
「身のまわりのモノを デザイン的な視点からみつめ直す」をコンセプトとした人気番組です。
普段からなじみのある 身のまわりのモノを題材にしているため
だれにでも親しみやすく、
うごきのあるグラフィックやリズミカルな音楽表現で、たのしみながらデザインに触れることができます。

この番組の展覧会が、今回のデザインあ展です。
ここがクールだ!デザインあ展!
⒈自由度がたかい
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あっ・・こんなことまでやっていいんですか・・・?っていうくらい「やってはいけないこと」の制限が少なかったです。写真もおしゃべりもおっけー
ユニークな発想の展示物を眺めているだけでも 見応えがあって面白いですが、
体験型の展示で、ワイワイしながら じぶんの手やアタマを動かせるところが新鮮でした。
⒉あそびながら感性を磨ける
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組み合わせを変えて新しいものを作ったり、えんぴつで自分なりに描いてみたりと、サクッとあそびながら体験できる展示が多かったのが印象的です。知育玩具みたいなね
正解を与えてしまうのではなく、何か一つのテーマに沿って考え、気づく過程まですべてを経験させてくれるのが、
デザイン的思考を育むっていうコンセプト通り、学びの場としても優れているところだなあと・・・
⒊幅広い年齢層が楽しめる

会場内はこどもが多く、ファミリー色濃いめの客層でしたが、どの世代の人も興味深く展示をまわっていた印象があります。
おとなは知識や経験から導く視点、こどもは固定概念にとらわれない自由な視点からそれぞれ違う発見ができ、単純でいて独特なデザイン視点の展示はこどもからおとなまで飽きさせず、思わず足を止めてしまう魅力があります。
こころに残った展示たち
バリエーションに富んだ展示物の中でも、印象に残ったものを紹介したいと思います。
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ちょっと精神と時の部屋みたいな感じありますよね
①全国名字かずくらべ
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全国の名字の数の差を文字のサイズのみで表現した、スマートな作品です。
ルーペが設置されていて、みんな楽しみながらじぶんの名字を探してました。
ちょっと武士の勢力図みたいですよね。因みに私の名字は小大名くらいでした。
われらが生き残るには佐藤さんの傘下に入るしかなさそうです
②かんばん「あ」
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のらもじと呼ばれる街中のユニークな文字をみつけて、
分析、フォント化していくプロジェクトの、「あ」を集めた展示です。
わたしこのプロジェクト大好きなんですよね、
昭和のノスタルジックな雰囲気がもじのデザインに凝縮されていて最高にエモい・・・!!
のらもじの数だけ店が歩んできた歴史があり、そこに込められた想いを汲み取ることができます。
ここでは既存の文字からラインのクセを読み取り、
フォント化する過程を動画で眺めることができました。
もじだけでも、なんとなく何の店かわかるのでフシギですよね
③名は顔をあらわす
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画面になまえを入力して顔をうつすと、なまえが顔になる、
まさに「名は顔をあらわす」展示です。
因みにじぶんのなまえで試してみたところ、
パーツ同士の相性が悪すぎて ただ文字がちらかっている状態になりました。

・・・
あっでも似てるかも???満員電車に乗ってるときとか よくこんな顔してますね
④解散-森羅万象
一度きけばあたまの中に永遠流れ続ける系の音楽とシンクロした映像が、
展示室の壁ぐるーーーーーっとひとまわり、360°全面にうつしだされる、大迫力の展示です。
繊細な表現でいてパワフルな動きのひとつひとつに目を奪われます。
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「解散」はいろんなモノを 気が狂いそうなほど細かいパーツごとバラバラにして、
生き物のように動かしている大人気のストップモーションアニメで、
これ撮るのたいへんだっただろうなーーーー!!!!!と制作の現場に想いを馳せてしまうこと間違いなしです。
「森羅万象」は万物を表現した紋をアニメーションで紹介していくもので、
日本古来の文化の細やかさに改めて感動する内容でした。
Youtubeでも動画がみられます。
【 YouTube NHK 森羅万象 】
⑤くうかんの出口
ヒトやいきもの、それぞれに対応した出口の展示です。
人の出口の下にあるスキマの意味に思わず笑ってしまいました。
スキマって入りたくなりますよね
そのほかたくさん
お弁当のおかずの、もともとのかたちを並べてみたり
たまご料理の形状が変化していくようすを眺めてみたり
いろいろなモノの”マーク”だけを残したり
リアルと抽象のあいだを行ったり来たりしてみたり
この他にもまだまだこんな発想があるのかーーーー!はーーーー!っていう展示がたくさんありました。
さいごに
デザイン的な思考を育むという言葉通り、どの展示も大変ユニークで、おとなが観ても刺激をもらえるアイデアの宝庫でした・・・!
山梨でのデザインあ展は残念ながら終わってしまいましたが、
6月30日から熊本市現代美術館での展示がはじまります!
熊本の観光ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう?
では

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