Webシステム開発の目的ってなんですか?
既存の業務に合わせてシステムを作ることだと勘違いしてませんか?
何かしらの課題が存在し、その課題を解決するための手段としてのシステム開発となります。
ただ、本当に長年培われた業務の流れは変えてはいけないのでしょうか。
うまく行っているのであれば変えないほうが良いですが、ここでは「何かしらの課題」があることを前提としているのでそのままの業務フローでシステムを新しくするだけという選択はないものと考えるべきです。
例えばネットショップをはじめて開設するというケース、今時はフルスクラッチでの開発よりもパッケージソフトを採用して必要であればカスタマイズを行うという方法で構築することが主流です。
初めてづくしなのに「ここはこういうフローに作り変えて」「これはこうの方が使いやすいはずだからそうして」等々カスタマイズの列挙をされるケースが多くあります。
誤解を恐れずに言えば、そういったケースはたいてい失敗します。
パッケージソフトにはそれぞれ特徴があり、機能一覧には現れない差異が多々ありますしその差も大きいです。
パッケージソフトの選定時点でそのサイトの方向性はある程度決まっていると言っても過言ではないです。その設計思想や想定を超えたカスタマイズは無理矢理感が強くなりますし、使い勝手にも難が出る可能性が高いです。
それと、カスタマイズの量が増えれば当然構築にかかる時間が増大します。
時間が長ければ長いほど仕様変更が発生する可能性が大きくなります。
時間があるとあれこれ考える時間が増えて「やっぱりこうのほうが良い!」とかなるんでしょうか。。
そういったときは「ミニマムでスタートしましょう」とカスタマイズはやめるよう促すのですが、得てして「公開時にはフル機能でダッシュしたい」と。
パッケージソフトを使いあまりカスタマイズせずに運用を開始(ミニマルスタート)、カスタマイズしながらサイトを育てる。
こんなことがWebならではの取り組みなんだと思います。
Webサイトは育てるものです。
ミニマムからはじめましょう。
NECさんも同様なことをおすすめしているみたいですよ。業種違うけど。
NEC 【第7回】「標準品 対 オリジナル品」物流システムの対決!