mmochiです。
Webサイトの制作単価の相場は15-6年前から比べると確実に下がっていると思います。なんとなく。
当時、コーポレートサイト制作は20ページ前後で150万円くらいだった記憶があります。
あんどぷらすはもっともっと安く請けていたので相場感分かんなかったんですけど。
相場が下がる要因は確かにありました。
当時はB2Bのマッチングサイトがちらほら現れてきた頃だったと思いますし、Web制作会社やフリーランスの制作者が次から次へと現れてきていました。
Web制作の需要が増えてきていたためで、需要があると供給も増やそうと制作会社が増えたわけです。
供給が過多になれば当然費用は下がっていくということですね。
※Web業界においては「需要があるのに供給が追いついていない状態」は既に過ぎ去っていると思います。全般的には。
ひとことで言えば「誰にでもできる作業」の単価が下がります。
「誰にもでできる作業」ってなんでしょうか。
極論としてはどんな作業も誰にでもできる作業だとは思います。
素人でも玄人でも同じクオリティのアウトプットが出せると言っているわけではありません。
出来上がりの差はあるもののよほど特殊なものでないかぎり誰でもできるものが多数だろうということです。
実際にサイトのデザイン、ロゴのデザインは「誰にでも」できます。
少しいい方を変えると、「できる人が多い」作業。
コーディングももはやこの範疇に入りそうです。
CMSでのサイト制作も、そのままテンプレートを適用するだけとかなら誰にでもできると言って良いと思います。
楽天市場とかYahoo!ショッピングのサイト制作も同様です。
jQueryのライブラリをそのまま使うとかも当然この範疇です。
上に上げた作業も当然、作業者によってクオリティが異なります。
誰にでもできる作業に見えても実はクオリティに大差があるということはままあることです。
当然単価にも大きな差があります。
現在ではクライアントからの要求レベルも相対的に高くなっているため「制作費全体」としてみると、15年前より上がっているのではないでしょうか。
(会社さんによって状況は異なると思います。より高度なことにチャレンジしていく会社さんは受注額伸びているのでは。)
ただでさえ技術の移り変わりが早いWeb業界、いつまでも同じことをしているだけでは取り残されるのかもしれません。
おそらく、技術力とデザイン力を向上させないと制作単価を引き下げざるを得ないと思います。
常に最先端を追いかける必要性はないと思っていますが、これもまた会社の立ち位置によって異なることですね。
顧客の要望が最先端の技術を使わなければ実現できないのであれば採用を考えます。
もっとも、採用したいと思った時に身についているかどうかという論点で言えば最新技術は追っていないといけないのかもしれませんが。
もちろん、制作費用の単価は戦略的な料金設定もあるでしょうし、低料金でも利益を出せる構造もあるでしょう。
そういった側面まで持ちだすと「相場」はないというところに落ち着くんだと思います。
結局、制作料金が安いのにも高いのにも「理由」があるんです。
「安くて良いもの」ってなかなかないと思いますよ。
「良いもの」って大概高いものです。