ついにコーヒーミルを買ってしまったmokaです。
あんどぷらすでは、静岡の人気コーヒースタンド hug coffeeさんのサイトをリニューアルさせていただくことになりました。
制作実績はこちらから。
そこで、これまでのサイト制作秘話は制作完了後に公開していましたが、今回はWebサイトを作り始める段階からいくつかの記事に分けて公開していきたいと思っています。
今回は第二弾です。
第二弾は「hug coffeeさんのこだわりについて」
第一弾の記事をまだ読んでいない方はこちらを先に読んでいただけると嬉しいです。
前回、制作チームでお店に伺いましたが、その際にお聞きしたお話がとても面白く、サイトを作る上でもっと詳しく知りたいという想いが強くなりました。
ということでまたお話を聞きにお店に伺いました。
今回訪問したのはakiさん、chinaさん、mokaです。
きちんとヒアリングしてhugさんの想いを伝えられるサイトにしたいのです。
お話を聞いたのは、hug coffeeの代表である古閑大士さんとサイトリニューアルを担当してくださっている和田健さんです。
引き続きよろしくお願いします。
今回伺った際、行われていたのが“DESIGN DARUMA EXHIBITION 2021”という着色される前の真っ白なダルマに、アーティスト達がペインティングを施した「デザインダルマ」の展示、販売を行うhug coffeeさんオリジナルイベントです。
和田さんのご実家がダルマ屋さんだったことから始まったこのダルマ展。
実際にお店で拝見しましたが、どれもよく見れば見るほど変わった柄や装飾がされていて面白かったです。
hug coffeeさんではこうしたコーヒー以外の角度からも楽しんでもらえるようなイベントが多く行われています。
なぜこうしたイベントを積極的に行うのか、それは今回のブログタイトルである
「シチュエーションを売る」という強い想いがあるからこそでした。
ハグさんではこれまでダルマ展をはじめ、音楽イベント、アーティストとのコラボイベントなど「コーヒースタンド」という既成概念に囚われないイベントを行ってきました。
hug coffeeという場所(ロケーション)だけではなく+@の雰囲気(シチュエーション)を提供したい。
hug coffeeさんにとってコーヒーは飲み物というだけではなく、コミュニケーションツールにもなっているのではないかなと思いました。
「hug coffee」という名前、親しみやすく覚えやすい印象がありますが、なぜこの名前にしたのでしょうか。
代表である大士さんにお話を伺いました。
誰もが知っている言葉で、あまり店名として使われていない言葉として「ハグ」という言葉には目をつけていました。
しかし、当時行った皆既日食のフェスで皆既日食を目のあたりにして、まるで太陽と月がハグしているように見えて感動したんです。
ああ、これだ!と思いましたね。
実は大士さんも和田さんも元々コーヒーが苦手だったというお話を伺いました。
にも関わらず、なぜここまでコーヒーと向き合うことができたのか、魅せられたのか。
コーヒーってなんか苦くて苦手だったんですよね。でも、「いいから飲んでみなよ」と、ある人(マヌコーヒー・西岡氏)に出されたコーヒーを飲んだ時に概念がガラッと変わりました。
苦味・酸味・甘み・うまみ
いろいろな味が押し寄せてきて、今まで飲んできたコーヒーは何だったんだ。
コーヒーってこんなに美味しいんだ。
と感動しました。
こうして人から人へ、同じ想いが繋がっていっているなんて素敵ですね。
コーヒーの魅力を知っているhug coffeeさんだからこそ、コーヒー1杯1杯にこだわりを持って提供しています。
活気あふれる店舗が魅力のhug coffeeさんですが、材料や道具など普段私たちに見えないところにも気を配っているのです。
スペシャルティコーヒーとは
消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップのコーヒーの風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
生産農家から私たちへ届く一杯まで、全ての工程において徹底された品質管理と、品評会において一定の評価を修めたコーヒー豆は「スペシャルティコーヒー」と呼ばれます。
hug coffeeさんで使用しているコーヒー豆はすべてスペシャルティコーヒーを使用しています。
昨年はさらなる探求のため、焙煎士のコーヒー農園(ブエノスアイレス)への派遣も実施しています。
変化と進化を追い求め続けるhug coffeeさんだからこその取り組みだなと思いました。ここまでしているコーヒーショップはなかなかないのではないでしょうか。。
hug coffee両替町店(本店)には自家焙煎をするための焙煎機があります。
hug coffeeさんで提供されているコーヒーは全てここで焙煎されてから各店舗に振り分けられています。
両替町店に伺った際に、焙煎機も見学させていただきました。
汽車のような見た目で、どこから豆を入れてどこから出るのか全くわからない。
焙煎士の方が丁寧に教えてくれました。
ただただ初めて見る機械に感心する一同でした。自家焙煎って響きからかっこいいですよね。
hug coffeeさんで使われている氷も普通の氷とは違うのです。
従来の製氷機に比べて解氷率が低いので
・氷が溶けて形状が崩れにくい
・透明感も高い
混じり気のないピュアアイスが作れます。
美味しいコーヒーにとって不可欠でもある“クリーンカップ”が実感できるように考えられています。
クリーンカップ(Clean Cup)とはカップの綺麗さを表す言葉ではなく、コーヒーの透明度、つまりコーヒーを口に含んだ時のクリアさを表現する言葉です。
hug coffeeさんで提供されているドリンクに使われている牛乳は静岡の「あさぎり」牛乳を使っています。
あさぎり牛乳の特徴は「85℃、15秒」の低温殺菌。
私たちが普段目にする多くのブランドが「120℃」の高温殺菌に対して、あさぎり牛乳は低温殺菌のため、殺菌には長い時間がかかります。
しかし、低温殺菌をすることで、うまみ成分を殺してしまうことを防いでいるのです。
自然な味を提供したいという生産者さんが時間と手間をかけて丁寧に殺菌されています。
このように、hug coffeeさんでは使用する材料をなるべく静岡のものにこだわって使用しています。
(牛乳の他にもイチゴや抹茶などなど。。。)
こうしたこだわりを知ることで、もっともっとお店に通いたくなりますよね。
この日は、大士さんと和田さんのご厚意で、3人ともエスプレッソの抽出を体験させていただきました。
その日の気温や湿度などの違いによって同じ豆、同じ量でも時間帯によって味が変わるエスプレッソ。
日々のわずかな違いを、バリスタであるスタッフさんが調整しながら抽出しています。
抽出に最適とされている25~30秒で淹れることができるように毎日豆の量を変えているみたいです。すごい!
この日は18.5gが適正な量でした。
美味しくなれ!と気持ち込めてください。と教えていただいたので、気持ち注入してます。
この「レベリング」と「タンピング」という工程がすごく大事なのだそう。
3人とも約27秒で抽出できました!
それぞれ飲み比べてみました。
うん…なんとなく..違う気がする….
初心者の3人なので、あまり大きな変化はわかりませんでしたが、確かに酸味の強さなど少しずつ違う気がします!
はじめはみんなわからないものなので、それでいいと思いますよ!と優しい言葉をかけてくれました。
私はこの前に和田さんが入れてくださったエスプレッソを注文していたので、自分の淹れたエスプレッソとの差に驚きました。。。
▼和田さんが淹れてくださったエスプレッソ。本当にいろいろな味がした。美味しい。
これまで書いてきた内容にも何度か出ましたが、hug coffeeさんは「静岡」という場所にこだわっている印象を受けました。
単なるコーヒースタンドとしてだけでなく、地域のハブでありたいといいます。
地域のハブとは、お店が、スタッフとお客様、そしてお客様同士のコミニュケーションの場であり、そこで新たな出会いが生まれる場。
コロナウイルスの影響で売り上げが半分以下になってしまったhug coffeeさん。
クラウドファンディングを行ったところ、なんと1日で目標金額である300万円を達成しました。
これこそhug coffeeさんが愛されている証拠だなと思いました。
もうすでに静岡にはなくてはならない存在なのではないでしょうか。
クラウドファンディング:地域創生を目指して!ハグコーヒー 存続のためにご支援ください。
現在の進捗状況です。
ワイヤーフレームのOKが出たので現在はデザイナーがデザインカンプ(サイトデザイン)を制作しています!
ワイヤーフレーム をチラ見せします。。。
ここからどのようなデザインになるのか、楽しみです!
長くなってしまいましたが、制作秘話第二弾の記事はいかがでしたでしょうか。
私たちのもとに美味しいコーヒーが届くまでにこんなにも多くの人が関わり、たくさんの手間と愛情をかけてくれていることを知ると、より味わって飲みたくなりますよね。
静岡にはこんなに素敵なお店があるのです。
今回リニューアルするサイトではこうしたhug coffeeさんが大切にしているひとつひとつのこだわりも掲載したいと考えています。
次の記事では、あんどぷらすの制作の様子を主に掲載したいと思います。お楽しみに!