こんにちは、ゼルダの広大な世界に肩まで浸っているchinamiです。
プレイ中はずっとあっちの次元にいる感じなので、どっちが現実世界かわからなくなります。ヤバいやつですね!
平面時代は想像するしかなかったですけど、今はもう草原とか砂漠が目の前に広がっちゃってます。どこまでも行けそう。
天候だとか、物体の距離感だとか、細かいところまでリアリティにこだわってるなーと。
ところでみなさんはフォントにこだわりありますか?制作の仕事をしていれば割とよく使うフォント〜とかも決まってきますよね。酒のつまみみたいに・・・
今回はフォントについて少し紹介していこうと思います。
・セリフ体
エレガント、高級感、格調高い、伝統、信頼感、真面目
デザイン性が高めな、目を惹くものが多いです。
化粧品のパッケージや料亭など、高級そうだったり、純和風なデザインによく使用されますね。
しなやかで流れるようなうつくしいラインが特徴です。
たまに墨溜まりのような味のあるフォントも。たまらんです
・サンセリフ体
モダン、フラット、カジュアル、シンプル
システマチックな雰囲気で視認性が高いのが特徴です。
ios7の影響もあってかフラットデザイン時代に突入した後、不要な要素を取り除いたシンプルなデザインが好まれるようになってきているように思います。そういったデザインに合わせやすいのがサンセリフ体です。細めのウエイトから太めまで使い分けできる万能くんです。
新ゴ
普段目にするフォントといったらモリサワの新ゴシリーズですね。駅名看板や、取扱説明書、成分表示など身近な場所によく使用されています。
よく見るとフォント名にUDとありますが、これらはUD Fontと言って、多くの人が利用可能であるようなデザイン”ユニバーサルデザイン”をコンセプトに作られているフォントのことです。
一般の人はもちろん、お年寄りや障害者の方、外国人の方など誰もが同じように「わかりやすく」、「読みやすく」、「読み間違えることがない」デザインになっています。
モリサワ UD書体
何気なく利用している身近なものに新ゴが多く使われているのはこういう配慮からなんですね。
駅名の漢字とひらがな部分に新ゴが使われています。結構でかでかとしてますよね。
アルファベット部分にはパリのシャルル・ド・ゴール空港のサイン用書体、Frutigerが採用されています。(フォントを持っていないので上の画像は違います)細部まで見やすさと美しさにこだわっているんだなあ・・・
施設のサインシステムとか駅看板とかついつい見てしまうんですけど、東京メトロはやっぱりかわいいですね!かわいいだけでなく、ちゃんと色覚の違いに配慮した配色になっているようです。こんなところも東京っぽい。
メトロのカラーリング由来について記事を見つけたのでぺたり
えっ そんな理由なの!? 東京の地下鉄“各路線のカラーの由来“が意外だった!-FUNDO
ところで、モリサワのフォント名の最初についている「A-OTF」ってなんでしょうね?
気になったので調べてみました。
「A-OTF」=Adobe Japan Character Collection for CID-Keyed Fonts
Adobe規格の文字セットのフォント。「U-OTF」=U-PRESS(社団法人共同通信社が全国の新聞社などに国内外の記事を配信するために定めた独自の文字コード)
の文字セットのフォント。新聞社向け。A-OTFにない人名や地名漢字を補完できる。「G-OTF」学参用。教科書などに略字でない、「正しい漢字」を使わなければならない時に使用する。
参考:「A-OTF」「U-OTF」「G-OTF」の違い-_dst archives
基本的にA-OTFを使っていれば問題なさそうですね。より専門的な漢字を必要とする場合は注意です。
ヒラギノ
macOSでは標準搭載されているのでmacユーザーはおなじみではないでしょうか、ヒラギノです。
ザ・スタンダードといった、癖がなく使いやすいフォントで高速の標識にも採用されています。ヒラギノ角ゴは新ゴよりかはカクカクした印象。
このヒラギノという名前は京都の地名、柊野(ひらぎの)から取られたものだといわれています。本社が京都だから?なにやらまこと雅な雰囲気を醸し出してます。
ヒラギノ角ゴが使われた大阪市営地下鉄の駅看板です。リニューアルして鉄道らしいスタイリッシュな雰囲気に。ラインが細くてうつくしいです。さっぱりとしたカラーリングが華やかでシンプルなヒラギノとマッチしていますね!都市部の複雑な路線をいかにストレスなくみせるかはデザイナーの腕の見せ所ですね〜
筑紫
個人的に大好きなフォントワークスの筑紫フォントです。このフォントは藤田重信さんという著名なフォントデザイナーが制作しました。
筑紫明朝の漢字の造形はためいきが出るくらいうつくしいです。リュウミンは入りが尖っているのでどことなくチクチクしていて機械的なのですが、筑紫は点の入りの角度、まがり、字の流れ、ハネの処理などもさることながら、文字組した時のバランスが絶妙で、女性のようなしなやかさとあたたかみを持つフォントです。このフォントは人間味があっておもしろい。
「と」の表現がバネのように独特です。なかなか1画目がここまで反り返っているのは珍しいと思います。
ゴシックは若干平体かけたような感じはありますが(特にひらがな・カタカナ)、ウエイトを太くした時も一画一画がはっきりとしているのでそこまでの違和感はないです。ゴシックながらもところどころウロコのような処理があり、日本語らしさを残したフォントです。
筑紫はデザイン映えするフォントなのでポスターや雑誌なんかによく使われているのではないでしょうか。私は日本の風景写真と合わせて使うのが好きです。
キリギリス
最近こればっかり見るなあ、とよく言われているフォント界の菅田将暉、キリギリスフォントです。七種泰史さんというグラフィックデザイナーの方が制作しました。はるひ学園もこの方が手がけたフォントです。
比較的使いやすく、親しまれるフォントではあるかなと思います。楽しげであたたかみがあるので絵本やお菓子のパッケージ、ショッピングモールの広告など女性に好まれるものによく使われている気がします。オノマトペとの相性バッチリです。
個人的にキリギリスはカタカナに特化している印象があるので、字は詰め気味のほうがバランスよく仕上げられているなあと感じます。
TA-キリギリスとDSきりぎりすがあり、微妙な調整がされたものがDSきりぎりす版となります。
AXIS
こちら個人的に1番好きなAXISフォントです。とても洗練されたスマートなサンセリフです。かっこいいぞとても!
引用元:AXIS Font 公式サイト
現代的なフォルムで、自然なふところのため組んだ時にすっきり見えて使いやすいです。
和文ベーシックだけでも7ウエイトあり、バランスはすごくいいです。何より見やすく、読みやすい。Webでも紙でも白地が生きるフォントです。細めのウエイトがまたかっこいい!
角丸処理のされているラウンド100は別のフォントで代用できそうなので、選ぶなら固すぎず、可愛過ぎずなラウンド50もおすすめです。
引用元:AXIS Font 公式サイト
AXISは、もともと「AXIS」というデザイン雑誌用に制作されたフォントなんですが、各方面からの要望もあり現在AXIS inc.から販売されています。
Appleや任天堂、スターバックス、POLAなど大手企業もWebや印刷物に利用している程の愛されフォントなんです。
“癖のない和文ゴシック”っていうのが割と少なく、字游工房の游ゴシックやモリサワの見出ゴ、フォントワークスの筑紫オールドゴシックを併用したりしているのですが、コーポレートフォントとしてWeb・印刷問わず統一したいならAXISが圧倒的におすすめです。
丸明オールド
どこかでみたことがあるような、懐かしい感じ、日本語のあたたかみをそのままフォント化したようなやさしいフォントです。流れるようなひらがな表現と、伸びのある払いのカタカナ、漢字の止めや払いの独特の丸みが特徴です。
やわらかさを生かしたポエミーなコピーが得意なので飲料の広告によく使われています。カフェラテやカフェオレに多用されているようです。
なんとなくですが、ゆったりと時間が流れる午後2時35分頃の雰囲気がしませんか。このフォントみたいな優雅なゆとりを持ちたいですね。
こちらは砧書体制作所(旧カタオカデザインワークス)から販売されています。
ちょっと古いですがこんなランキングもありました。あなたの好きなフォントは何位ですか?
FONTPLUSユーザー使用フォントランキング