1週間の中で、金曜日ってワクワクしますよね。
私は土日よりも楽しみだったりします(笑)miyossyです。
今回は、現在主流となっているアクセス解析ツールGA4(Googleアナリティクス4)を初心者向けに解説していきます!
ユーザーの行動や属性を把握できるアクセス解析は、ウェブサイトを運営する上で欠かすことのできない重要な手段となっています。
GA4は一見難しく感じるかもしれませんが、実際に触ってみると、思った以上に自由度が高く、深い分析が可能になる強力なツールです。
今回の内容をきっかけに、「ちょっとでも見てみようかな」「1つだけでも試してみようかな」と思っていただけたら嬉しいです!
GA4(Googleアナリティクス4)とは、2020年10月にリリースされたGoogleが提供するWeb解析ツールです。旧バージョンのGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス/UA)は、2024年7月1日をもってサービスを終了しています。
GA4では、サイトを訪れたユーザーの行動や属性などを、数値データとして細かく調べることができます。また、Googleの機械学習を活用した予測機能により、将来のユーザー行動を予測し、自社サイトの運用や改善をより効率的にできるようになります。
◼︎ユーザー行動の可視化
ユーザーがウェブサイト上で行ったさまざまなアクションを「イベント」として自動または手動で記録されます。これにより、ユーザーがどのように訪問し、何をして、どこで離脱したのか、一連の行動を視覚的に把握することができます。
◼︎リアルタイムレポート
現サイトやアプリにアクセスしているユーザーの動向をリアルタイムで把握できます。「今まさにどんなユーザーが、どのページを見ているのか」を確認できます。
◼︎クロスプラットフォーム計測
同じユーザーがウェブサイト・モバイルアプリ・タブレットなど異なるデバイスやプラットフォームを行き来しても、一貫してユーザ行動を追跡・分析できる仕組みのことです。より正確な分析ができます。
GA4とUAの違いを大きく絞って3つに分けて紹介します。
◼︎データの考え方(イベントベースvsセッションベース)
GA4:すべてのユーザー行動を「イベント」として記録 (ページビュー、ボタンのクリック、スクロールも同じ”イベント”)
UA:ユーザーの訪問を「セッション」単位で計測し、その中の行動を分類 (ページビュー、イベント、トランザクションなど)
📍GA4の方が柔軟で詳細な行動分析が可能になります。
◼︎クロスプラットフォーム計測が可能
GA4:ウェブサイトとアプリを1つのプロパティでまとめて計測可能
UA:ウェブとアプリは別々にプロパティを分けて管理
📍GA4は、ユーザーが複数デバイスを使っても1人として追跡できます。
◼︎レポートと分析の自由度
GA4:カスタマイズ可能な「探索」で自由にデータを深掘りできる
UA:あらかじめ用意された固定レポートが中心で、自由度が低い
📍GA4はより高度な分析やセグメント比較がしやすくなっています。
ホーム画面ではGA4で計測しているWebサイトの全体の概要やよく利用するレポートを確認できます。
・表示回数 / 総ユーザー数 / 新規ユーザー数 / イベント数
・セッションあたりの平均エンゲージメント時間(サイトに訪問してから離脱するまでの平均時間)
・過去30分のアクティブユーザー数
・指定期間におけるユーザーのアクティビティ(数)の推移
・指定期間におけるそれぞれのイベント数
・各ページの表示回数
・セッションの参照元(どのサイトから流入しているのか) etc…
ユーザーの行動やコンバージョン、集客チャネルなど多角的に把握・分析できます。
・ユーザーの属性
・テクノロジー
・集客
・エンゲージメント
・ライブラリ etc…
◼︎基本画面
標準レポートよりも柔軟で深いデータ分析ができます。
・変数:レポートに使うパーツを選択する場所
・設定:実際にどんなレポートを表示するかを決める場所
・キャンバス:作成したレポートが実際に見れる「分析画面」
◼︎自由形式
データ項目を自由にカスタマイズできるので、ディメンションを組み合わせて、自由な切り口でユーザー行動や成果を深掘りできます。
・GA4標準レポートでは見られない深い分析が可能
・分析対象を自由にカスタマイズ
◼︎ファネルデータ探索
ユーザーがコンバージョンに至るまでに段階的に離脱していく過程を数値で可視化したものです。
・各ステップの通過率・離脱率
何%のユーザーが次に進んだかを確認できる
モバイルvsデスクトップ、広告流入vs自然検索など、条件別の通過率も比較可能
・コンバージョン(購入・お問い合わせ)までの到達率
最初から最後までの通過率を見ると全体のコンバージョン率もわかる
◼︎経路データ探索
サイト内のユーザーの動きや行動の流れをツリーグラフで確認できます。
・どこで離脱しているか
離脱するユーザーが多い場所を視覚的に特定できる
・コンバージョンにつながる経路
ユーザーがコンバージョンに至った場合、どんな順序でページを回っていたか追跡可能
◼︎セグメントの重複
複数ユーザーセグメントの共通点や違いを視覚的に比較・分析できます。
・ユーザーグループの共有部分を可視化
商品を購入した人、広告から来た人がどのくらい重なっているかがわかる
・優良ユーザーの発見
複数の条件(例:リピーター、高エンゲージメント、モバイル利用)を組み合わせて、重複しているユーザー=コア層を抽出できる
◼︎ユーザーエクスプローラー
個人ユーザー単位での行動履歴を詳細に追跡・分析することができます。
・ユーザーごとのエンゲージメント分析
各ユーザーのセッション数、平均エンゲージメント時間、イベント数などがわかる
・特定条件のユーザーを抽出して深掘り
特定の期間にコンバージョンしたユーザーだけを抽出し、そのユーザーたちの行動を比較
◼︎コホートデータ探索
特定の日やイベントをきっかけに行動を開始したユーザーグループを時間を追って分析し、利用の継続状況や変化を確認できます。
・ユーザーの定着率を可視化
グループごとにその後再びサイトへアクセスしているのかを確認できる
・リテンションの分析
ユーザーがどのくらい長くアプリやサイトを使い続けているか
◼︎ユーザーのライフタイム
ユーザーが初めて訪れてからの”生涯にわたる価値”や行動履歴の蓄積を分析できます。
・ユーザーの生涯価値を把握
初回訪問した人がどれだけの価値を生み出したかがわかる
・高LTV(顧客生涯価値)ユーザーの特徴を探る
地域・デバイス・参照元など条件をかけて、価値の高いユーザーの傾向を分析
◼︎空白
・デフォルトで何も設定されていない
・必要なデータが明確な場合はこちらの形式を使用する
【アクティブユーザー】
サイト内で特定の行動をとったユーザー数のこと
以下のいずれかの行動をとったユーザーがアクティブユーザーに該当する
1.「エンゲージメントセッション」の発生
2.「first_visit(ウェブ)」か「first_open」のイベント発生
3.「engagement_time_msec」のパラメータの発生
※engagement_time_msecとはユーザーがウェブサイトやアプリで一定時間以上アクティブに操作している状態のこと
【イベント】
ユーザーがウェブサイト上で行ったあらゆる操作(アクション)のこと
1.自動収集イベント:何もしなくても自動で収集されるイベント
例:ページビュー(page view)、セッション(session)、スクール(scroll)、初めてサイトに訪れた(first_visit)
2.拡張計測イベント:プロパティ設定で「拡張計測機能」をONにすると自動で取得されるイベント
例:外部リンククリック(click)、ファイルダウンロード(file_download)
3.推奨イベント:名前と用途を推奨しているイベント
例:ログイン(login)、購入(purchase)
4.カスタムイベント:自分で自由に名前をつけて送信できるイベント
例:内部リンクのクリック
【キーイベント】
・GA4で計測できるイベントの中でも、特に重要なイベントのこと
例:予約完了・お問い合わせ完了など
・キーイベントは自分で設定することが可能
【PV:ページビュー】
・ユーザーがページを観覧した回数のこと
・1人のユーザーが同じページを複数回表示した場合も、その都度カウントされる
※ユーザーが他のページに移動してから最初のページの戻ってきた際にも新たなPV数としてカウントされる
【SS:セッション】
・ユーザーがウェブサイトやアプリに訪問してから離脱するまでの一連の操作のこと
※同じユーザーが何度サイトを訪れても訪れるたびにSS数としてカウントされる
同じサイト内の複数ページを観覧してとしても、計測されるPV数は増えるけれどもSSは1のまま(ページの種類やPV数は関係ない)
【CV:コンバージョン】
・ユーザーに起こしてほしい成果となる行動、つまり最終的な目標を達成すること
※購入、お問い合わせ etc…
【エンゲージメント】
・ウェブサイトやアプリに対するユーザーの操作(例:PV・スクロール・リンククリックなど)
・”ウェブサイト上で起こる全てのアクション”がエンゲージメントとして定義されている
※エンゲージメントのあったセッション数とは
・ウェブサイトの10秒以上の閲覧
・PVまたはスクリーンビューが2件以上発生したセッション=2ページ以上閲覧されたセッション
・CVイベントが発生したセッション
【メディア】
・ユーザーがウェブサイトやアプリに流入する際の経路のこと
【参照元】
ユーザーがウェブサイト訪問前にいたサイトの「ドメイン」のこと
※具体的な検索エンジンやウェブサイトのドメインなどがこれにあたる
【チャネル】
決められたルールに基づいて流入元を分類したもの
GA4って難しそう…そんなふうに感じていた方も、少しずつ「使えそうかも」と思えてきたのではないでしょうか?
小さな分析からでもOKです。まずは気になるレポートやイベントを一つ、触ってみるところから始めてみましょう。
ぜひこれを機に、これからのデジタル施策にGA4を役立ててみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうござました。
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